院長の衣原です。
皆様、stay at home、お家で何してお過ごしでしたか?
私も4月1日から休診し、自宅で自粛していましたが、
なんだかんだあり、自分の好きなことをする時間を確保したのはゴールデンウィークに入ってからでした。
GW前はレイクリニックの毎日のリモートワーク会議でポンポン課題が出るのと
子供の学校の授業や習い事がzoomで行われるので
毎日パソコンに張り付いていました。これに慣れずしばらく大変でした。
GWは久しぶりに好きなことに没頭できました!
今回の自粛期間中に、自分が本当に好きなこと、見つけた方も多いのではないでしょうか。
お料理だったり、読書だったり、音楽など、好きなことに集中できた方もいらっしゃるでしょう。またお話聞かせて下さい。
本当に好きなことには時間を忘れて没頭することができますね。
今回私が没頭したのは絵を描くことです。人の顔を描いていました。下手くそですが、とにかく楽しかったです!↓
私にとって絵が面白いのは、仕事の参考にもなるからです。
絵を学んでいくと、頭蓋骨の形状から始まり、眼、口、鼻の正しい位置、表情筋の動きに関する解剖の知識がないと描けないことが分かります。
今回驚いたのですが、
アーティストの皆さんは入門の時点で人体解剖を学んでいるのですね。美術解剖学は西洋美術史のギリシャやルネッサンス美術でもすでに始まっており、美術のテキストには美容医療の理解に役立つ解剖の良書がたくさんあります。
私の学んでいる美容医療分野で細かい顔面解剖が明らかになったのは実は最近のことです。今後さらに治療のために解剖の知識が必要になると思います。美術解剖は参考になります。絵を描くことで美容医療の知識がさらに深くなると感じます。
人の表情はなかなかうまく描けません。静止時の目や鼻の位置関係が表情が動いた時にどう変化するか、本当に理解していないと不自然な絵になってしまいます。
美容医療も同じです。自然な治療結果のために、私たち医師は静的・動的いずれの場合も患者様が自然な表情を保てるような施術を提供しなければなりません。絵を描くことはこのための訓練になるといいなと思います。
施術への反映の他に、純粋に私が絵を描く意味を考えました。今はとにかく楽しいから描いていますが、将来は患者様や治療に関わる医療者が、治療を理解できるような絵をスラスラ描けるようになりたいものです。
衣原公美子