看護師の中村です。
ヒアルロン酸の治療はここ数年で大きく変化しました。
「線を消す」という役割よりも、「支えを作る」「元の位置に戻す」という役割になりました。
「支え」や「元の位置」というのは、「線」として見える根本的な原因を解決します。
例えば、「ほうれい線」でご説明します。
ほうれい線は笑った時にできる鼻から両口角に向かってできるシワを指します。笑うと赤ちゃんでもこの線はできます。無表情になれば元に戻ります。
しかし、加齢と共に無表情でもほうれい線が目立ってきます。この線を気にされる方はとても多いです。
老化して見えるほうれい線の主な原因は頬のたるみです。頬がたるむと線が段差となります。見た目には線が深くなったように見えます。
この段差を無くすため、頬を指で持ち上げた事はございませんか?このように頬の位置は若い頃と比べて下がっているため、元の位置に戻してあげるとほうれい線は目立たなくなります。頬のたるみは中の脂肪・筋肉が垂れ下がることで起こります。垂れ下がった脂肪・筋肉を下がらないようにヒアルロン酸を杭打ちの様に注入して支えを作ります。こうして頬の位置を元に戻すとほうれい線の段差が減り、よって若々しくなります。
しかし、これで若い頃と同じ状態にはなりません。何故なら、皮膚・脂肪・筋肉・骨が若い頃と違うからです。
ヒアルロン酸は若さを取り戻すために効果がはっきりとわかる治療ですが、ヒアルロン酸の注射だけで若返るのは不十分です。
皮膚を若くするためには、フォトフェイシャル・マッサージピール・水光注射・レーザー治療が必要です。
皮膚から脂肪にかけては、サーマクール。
筋膜にはハイフ。
筋肉自体は表情筋トレーニング。
全て行うのは無理でしょうか?
ヒアルロン酸だけで若返る方が無理というより不可能です。
中村