国内外の学会やセミナーで発表することが多くなると嬉しいことが増えます。
発表には大きな責任を伴いますから、聴講しているより圧倒的に勉強になります。そのことが自分自身が発表することで得られる大きなメリットだと感じてきたのですが、
それより実は嬉しいことがありました。
同じ分野の医師友達がたくさんできたことです。
私はもともと美容医療を行っている大学病院で勤務していたので、同じ医局で知り合った先生方と情報交換することができていましたが、それでも開業後は自分のクリニックで経験することが全てのリソースだったので、情報は限られていました。診療上の問題解決は自分1人で負ってきたので、孤独に学ぶ時期が長かったと思います。
この学びの孤独は開業されている多くの先生がお感じのことだと思います。
そのせいか、休日も返上して勉強会に参加する先生がとてもたくさんいらっしゃるなと思います。
私は長く、日本の美容医療分野には情報共有やディスカッションが足りないなと感じてきました。
だからディスカッションの要望を知り合う先生に常々伝えてきました。積極的に発表する機会が増えると、医師と個人的に話す機会も増えて、この考えに同意して下さる先生に多く出会うようになりました。
みんな一生懸命なので話し合ううちにとても仲良くなり、今では色んな治療について話し合ったり、お互いのクリニックを訪問して治療のやり方を実際に見て学びを深めたりと、たくさんの情報共有ができるようになりました。
これがとても刺激的でお互いの役に立っているなと存在のありがたさを身に染みて感じます。
美容医療の分野が発展するために、医師同士の自由な情報共有はとても大切だと思います。自分1人では経験できる症例数が限られているからです。
医師はみんな学ぶことが好きですし、自由な発言が許されるとどんどんディスカッションしたり必要な情報をお互いに共有することが止まりません。とても楽しい関係です。
そんな楽しさを知ってから私は、海外学会に一緒に出かけよう、と知り合う医師をよく誘うようになりました。日本の学会では得られない情報が多いですし、何より海外の医師はディスカッションが上手なので、双方向の情報共有量が豊富です。このような自由な発言の場に、日本人医師がたくさんいたら、この業界は益々良くなるなと私は本気で信じています。
日本の医師の治療は丁寧で、そして話合う内容の質も高いです。
ですが日本の先生方はそのことに気付いていない場合も多く、海外学会参加を躊躇される場合が多いです。まだ今は気持ちの準備ができていないかもしれません。
皆様英語が海外学会参加の障壁になっているとお話しされますが、実は話してみると外国の先生方よりずっと英語が上手だったりします。
これからは日本人医師が海外でも学び、そのことで日本の美容医療は更にその精度に磨きが掛かるでしょう。
日本の医師が自信を持ち海外でも活躍する日はきっと近いです。
そうなると患者様皆様にも世界と比較しても日本の美容医療の質が高いことをを改めてご理解頂けると思います。
今日は患者様が知らない、美容医療医師の交友関係のお話しでした〜
いつも良くして下さるこの業界の先生方に感謝です。