看護師の中村です。
眉毛の形は顔を左右するほど重要と言われますが、アートメイクの治療に携わっていると、時々「中村さんのような眉毛にしたい!」と言ってくださる貴重な方が意外と少なくないのです。
というのも私は眉頭と眉尻に眉毛がありません。院長の衣原先生はアートメイクをする前の私の顔を知っているので聞いてみたら笑いながら話すと思います。なので、自分で自分の眉をアートメイクしています。自分で入れると立体視出来ないため難しいです。だから、ハッキリ言って理想の眉毛とは思えません。ただ、本来眉毛があったであろう位置に入れているのと無理のある形にはしていません。
しかし…こんな眉毛なのに、この眉毛にしたいなんて言っていただけるのは何故だ?何か理由があるはずです!
そこで、ある仮説を立てました。
これは、あくまでも私の個人的な意見ですので、これが正しいわけではありません。一意見としてお読み頂ければ幸いです。
私は表情筋トレーナーをしているせいか、ついつい人の顔の動きに目が行ってしまいます。眉が本来あるべきではない位置や無理がある形に描いてあると、静止しているときはおかしくなくても、笑ったりなど表情が出たときに眉の形はおかしくなります。人と対面し話をすれば、表情は動くので見ている側は眉毛にとても違和感を感じます。
また、眉毛の左右差は眉毛のカットの仕方に問題がなければ、表情筋の癖で起きている場合がほとんどです。
そこで、もしかして対面して見ている人が良いと思う眉毛は…
『表情が出た時に変な動きをしない眉毛だと良いと感じるのかも!』という仮説を立てて考えてみました。
私はボトックスもしているし、表情筋トレーニングもしていますので、表情筋の癖はほとんどありません。本来眉毛がないような所や無理な形にアートメイクを入れてないため、私の眉毛は変な動きをして形が崩れることはありません。これが良いと判断された要因ではないでしょうか。
動くとおかしくなる眉毛の症例がありましたのでご紹介します。
症例:1
この方は自分の骨格を無視して、流行りからか無理な位置に無理な形の眉毛を描いていました。彼女は自分の笑い顔が可愛くないから笑顔が嫌いと言っており、あまり笑わずいるかたでした。私から見ると、とても可愛い方で笑顔もキュートです。ただ、確かに笑うと眉毛が残念な形に変化してしまうため、可愛い顔が台無しになっている感は否めません。
おそらく、笑い顔が可愛くないのではなく、笑うと眉毛が残念な形になっているので、可愛く見えないのでしょう。眉毛の形を本来あるべき位置と無理ではない形に変えたら、笑っても変な動きをせず笑顔がとても素敵で、他の人にも見てもらうと、その形の方がいいよ!と見た人皆が言っておりました。
〈症例:2〉
この方は眉毛の左右差があるのが悩みでアートメイクを希望されました。自眉毛に左右差はありません。デザインにも左右差はありません。写真を撮ってみても左右差はありません。しかし、鏡を見るとギュッと片側が上がってしまいます。普段はさほど動いていないため、見ている側からは左右差はさほど感じませんが、何故か鏡を見ると動いてしまいます。鏡を見る時の癖なのでしょう。意識しても動いてしまうためボトックスをしました。すると左右差はなくなりました。
動くとおかしくなる眉毛の症例は他にも多数あります。
つまり、眉毛の形はデザインだけではなく、表情も影響しているのです。
眉毛のアートメイクを医療機関で行われるようになったのも、これが理由の1つだと私は思います。顔の骨格、表情筋の動きを診られるのは美容医療だからこそなのではないでしょうか。理想の眉毛をえるために、必要があれば骨格筋の治療を行えるからです。
皆様も眉毛の形で迷ったら、デザインだけで判断せず、動きも見て形を決めると、理想の眉毛を描く事ができるかもしれません。
中村